高速道路料金の引き下げがいよいよ始まります!
地方 休日1000円で乗り放題/ETC搭載車が対象
地方の高速道路が休日1000円で乗り放題――。2008年度第2次補正予算に盛り込まれた「高速道路料金の大幅引き下げ」への関心が高まっている。引き下げは2年間の時限措置として行われ、自動料金収受システム(ETC)の搭載車が対象。予算の裏付けとなる関連法案が成立すれば3月中にもスタートする。
【地方圏】
今回の高速道路料金の引き下げで最大の目玉は、普通車などを対象に、土曜・日曜・祝日の地方圏の路線を上限1000円で乗り放題にすることだ。通常料金が2000円未満の区間は終日5割引きで、2000円以上の区間は、どこまで走っても1000円で済む。高速道路に入った時間と出た時間のいずれかが土・日・祝日だった場合に適用される。
ただし、いったん高速道路を降りると課金されるので、同じ日でも改めて高速道路を使えば別途料金(上限1000円)がかかる。
また、本州と四国を結ぶ「本州四国連絡道路(本四高速)と、川崎〜木更津間を結ぶ「東京湾アクアライン」を利用すると、別途料金が加算される。料金(休日)はともに値引きされ上限1000円に。首都圏・京阪神圏の区間も別料金が必要となる(後述)。
しかし、これら対象外の区間を経由しても、前後の地方区間で料金は二重徴収されない。このため、休日に青森から鹿児島まで走行した場合、最も安くなる経路を利用すれば、上限1000円に対象外の名神高速料金1500円を加えた2500円で済む。
一方、平日は全車種について、これまで割引のなかった9時〜17時などの時間帯が3割引きに。従来の深夜割引と通勤割引(5割引き)、夜間割引(3割引き)は継続されるため、終日、3割か5割の割引が受けられることになる。
【大都市近郊区間】
首都圏の大都市近郊区間の高速道路(東日本・中日本・西日本高速道路)も割引が拡充される。普通車などの場合、これまで割引のなかった土・日・祝日の朝〜夜間帯(6時〜22時)と平日の夜間帯(20時〜22時)の利用が一律3割引きになる。
大都市近郊区間とは、首都圏では中央自動車道の「高井戸インターチェンジ(IC)〜八王子IC」、東名高速の「東京IC〜厚木IC」、関越自動車道の「練馬IC〜東松山IC」、東北自動車道の「川口ジャンクション(JCT)〜加須IC」、常磐自動車道の「三郷JCT〜谷田部IC」、東関東自動車道の「湾岸市川IC〜成田IC」など。
【都市高速道路】
首都高速については、普通車を対象とした休日割引(首都高速は日・祝日)が約3割引きに拡充される。 これにより、首都高速の東京線は700円(通常料金)→500円、神奈川線は600円(同)→400円、埼玉線は400円(同)→300円に。
高速道路料金の値下げと併せ、ETCの普及促進策も実施される。新規に2回以上の分割払いで購入する人を対象に、四輪車は1台につき5250円、二輪車は同1万5750円を助成する。
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