[Recycled-Suits for Youth Project]
現在、私たちは独自の若者支援事業「若年者就労基礎訓練プログラム
(通称:ジョブトレ)」を実施しています。その経験とノウハウを活かし、
東京・埼玉・大阪にて、官民協働型の若年者向け就労支援事業を実施してい
ます。
各事業所では、500名から1,000名を超える“働く意欲のある若者”が登録し、
社会的/経済的自立を目指して活動しています。多くの若者が成長過程のなかで
何らかの困難を抱え、長期継続的に働けませんでした。しかし、彼ら/彼女らは
「社会の一員として働きたい」という強い想いを抱え、日々、就職活動をして
います。(現在の経済状況は非常に強い向かい風です)
官民協働型機関を通じ、私たちは年間延べ30.000名の就労サポートを無料提供
しています。しかし、若者が就職活動に際し、一つ大きな課題に直面しました。
それは「スーツ」です。
アルバイトにせよ、正社員にせよ、採用面接にはスーツ着用が求められますが、
その「スーツ」が高いハードルになっているのです。
---スーツを購入することが困難な(家庭)状況/環境にある若者がいます---
これは家庭所得や家族関係などが大きく影響しています。利用者には、
事情により家族には秘密で来所されている若者もいます。スーツ一式
(ネクタイ・ベルト・靴など)が購入できずに、就職活動が進まない。先進国
に暮らす私たちには想像し難い状況にある若者が、この日本にいます。
採用面接にスーツを準備できない若者は、社会性の欠如が理由で採用に至らない
ことがあります。スーツ着用の有無と採用可否の関係性の実際はわかりません。
しかし、若者自身は「スーツがないと採用されない/仕事に就けない」ことと、
「仕事に就けなければスーツが買えない」ことの狭間で“停滞”し、徐々に
“絶望”していきます。スーツが買えないだけで未来を諦めざるを得ない若者が
いるのです。
---スーツが準備できないだけで、「働く」にたどり着けない現状を変えたい---
私たちは、私たちがサポートしている機関のみならず、同様の課題を抱える
機関とパートナーシップを構築し、スーツが準備できないがために就職活動が
困難となる若者をサポートしたく[Recycled-Suits for Youth Project]を
立ち上げました。そして、この社会課題の解決のために、皆様の想像力と行動力を
お借りしたいと思っています。
皆様のタンスの奥に、使わないままとなっているスーツ・ネクタイ・ベルトは
ありませんか。是非、[Recycled-Suits for Youth Project]にご参加いただき、
スーツ寄付による「社会投資」をしていただけませんか。
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